トイレはいくつかのポイントを押さえることで、使用感に優れ、より満足度の高い空間に変化させられます。
ここではトイレをリフォームする際に押さえるべきポイントを7つ紹介していきますので、トイレのリフォームを検討している方は参考にしてみてください。
レイアウトの見直し
現在のレイアウトの問題点を洗い出す
リフォームを行う上で何が問題になっているのかを洗い出す作業は、最も重要な作業といえます。
トイレの機能性やレイアウト、掃除性など改善すべき点がどこにあるのかを明確にすることで、どのようなリフォームをするべきなのか方向性を定められます。
問題点の改善をしなければリフォームをする意味もなくなってしまうため、家族の意見も聞きながらまずは不便だと感じている部分を洗い出しましょう。
トイレの使い勝手を向上させるために必要なレイアウト変更を考える
トイレの使い勝手にはレイアウトが大きく関係しています。
具体的にはトイレの奥行きがなく立ち上がりにくい、ドアがトイレ側に開くため出入りしにくいなどの問題はトイレ空間におけるスペース的な問題と言えるでしょう。
また、トイレットペーパーや洗剤、掃除用具を収納できる場所がない、手洗いの位置が遠いなど配置やスペースを設けることで解消できる問題もレイアウトが大きく関係しているのです。
そのため、便座の位置を変えたり、収納スペースを増やしたり扉の開きを変えるといったレイアウト変更をすることで、より快適なトイレ空間に仕上げられます。
必要な設備・機能の検討
機能性を重視したトイレの設備・機能について
現在販売されているトイレには自動で蓋が開いて自動で洗浄してくれる機能を有しているものや水を流す際に一緒に洗剤を混ぜ込み泡で洗浄してくれる機能を有しているものなど、機能性の高いものが多くあります。
節水機能や温水洗浄機能など、必要最低限の機能を維持しつつ、機能性に特化させてみるのも快適なトイレライフを送るためには有効な手立てですが、その分コストは上がってしまい、使い方も複雑になってしまいます。
そのため、トイレリフォームをする際には、より自分のニーズに合った機能を見極めて設備や機能を選ぶと良いでしょう。
タンクレス便器や節水機能など、今どきのトイレの機能について解説
前述した通り現在販売されているトイレにはさまざまな機能があり、形状にも種類があります。
例えば、昔では考えられなかった形状としてタンクレス便器があげられます。タンクレス便器は水をためるタンクがないため、スリムなデザインで場所を取らず、節水効果にも期待できるのです。
色・素材の選定
トイレ空間に合った色・素材を選ぶポイント
トイレに限らず床や壁の色、使用されている材質は、空間全体の雰囲気を左右します。
トイレの広さや明るさ、使い方に合わせて、落ち着いた色合いや清潔感のある素材を選ぶことが重要です。
落ち着いた色合いや清潔感のある素材が適している理由
トイレに限らず水回りにおいて清潔感は重要な要素です。
落ち着いた色合いや清潔感のある素材を選ぶことで、トイレ空間を清潔で快適な空間にできます。
一般的に青や青緑などの寒色系の色は静かで落ち着いた印象をもたらしますが、収縮色とも呼ばれるため、空間が小さく見えてしまいます。
また、色味の通り涼しさや爽やかさを与えてくれますが、反対に寒い印象を与えやすいため、気になる場合には反対にオレンジなどの暖色系の内装を取り入れるのも良いでしょう。
照明の工夫
照明が与える印象と快適性
トイレに限らず照明は空間の雰囲気や使い勝手に大きく影響することをご存知でしょうか?
照明が明るすぎると眩しく感じることがありますし、暗すぎると不安を感じることもあります。
また照明の色によっても印象は大きく変わり、電球色であれば暖かいイメージになり、白色であればより清潔感のある印象になりやすいのです。
適切な明るさや色、間接照明などを取り入れることで、快適なトイレ空間に一歩近づくでしょう。
間接照明やセンサーライトなどの照明工夫の効果
前述でも紹介しましたが、照明が空間に与える印象は非常に大きいです。
間接照明を取り入れることで、トイレ内の明るさの調整がしやすくなります。
また、センサーライトを使用することで、節電効果が期待できるだけでなく、利便性にも優れたトイレ空間に仕上げられます。
あくまでも一例ですが、このように工夫することで、トイレ空間をより快適にすることができると言えるでしょう。
収納の工夫
トイレ内の収納スペースの重要性
トイレ内には、洗面用品やトイレットペーパーなどを収納するスペースが必要です。
収納スペースを増やす工夫や、スペース効率の良い収納アイデアを取り入れることで、トイレ空間をより使いやすくすることができるでしょう。
清潔さを保つ工夫
トイレを清潔に保つための工夫
トイレを清潔に保つためには、空間内の材質やデザインにも工夫が必要です。
トイレの床にはタイルやフローリング、クッションフロアなどの材質が使用されることが多く、壁面にはタイルやビニールクロスがよく使用されています。
材質ごとに長所や短所がありますが、汚れが落ちやすい素材や色合いを選ぶことがポイントです。また、掃除のしやすさも重要な要素となります。角や隅がないデザインや、掃除しやすい素材を選ぶことで、清潔さを保つことができます。
バリアフリー化の考慮
老若男女問わず利用しやすいトイレの工夫
トイレをバリアフリー化することで、年齢や性別を問わず、誰でも利用しやすい空間を作れます。
トイレにおけるバリアフリー化の例としては、手すりの設置や段差解消、入口の拡張などが挙げられますが、何よりも大切なのは利用者の安全性や利便性を考慮した設計です。
特に高齢者や障がいを持つ人にとってバリアフリー化は、使い勝手に大きく影響するため、ケアマネージャーや施工業者の意見も参考にしながら検討してみることをおすすめします。
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